今という時間、過去という記憶
**俺の気持ちは・・・どこにあるんだろう・・・**
あの時、そう・・・・あの時以来俺は恋をしていない
最愛の人にすてられてから・・・
本気で好きだった
あいつもわかってくれてた
「俺、お前がいねぇとだめなんだ・・・
側に居てくれよ・・・
お前と居たい・・・・」
そんな告白をしたのは今から4、5年前
俺が太四老になる前
あいつの姿を見て過ごしてきた俺にとって居なくなった空間は闇・・・・
心眼でさえ見えなくなった空間・・・
俺にとっての灯火が消えた今、俺は何を求め、何に縋ればいいのかわからない・・・
俺はお前を頼りすぎていたのか・・・
俺は・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そう、俺が太四老になって、あの鬼眼の餓鬼が壬生地に帰ってきたときに感づいてた・・・・
お前は、この世からもいなくなっちまったのか・・・
そこまで、俺が嫌いか?
俺の側に居ることが・・・嫌だったのか?
二人で居たときのあの笑顔、表情・・・・言葉・・・
「あなたの側には・・・必ず私がいますから
それだけは忘れないでくださいね?
この命尽きようとも、貴方が悲しまないよう・・・・
今の時間を大切にしましょうね・・・」
・・・命尽きちまったら、そばにいられねぇじゃねぇか・・・
死んじまったら・・・逢えねぇじゃねぇか・・・
・・・壬生一族は何でもできる一族・・・
ぜってぇお前を生き返らせてやるよ・・・
そのために・・・『魂』・・・集めといてやる
それなりの事をするにはそれなりの犠牲が必要だ・・・
その犠牲、俺があつめてやるから・・・・
頼むから・・・
帰ってきてくれ・・・・
俺の最愛の人・・・・
・・・・・村正・・・・・
どうしちまったんだろうな・・・心眼の俺様が・・・涙何か流しちまってるぜ・・・
そこまで・・・・そこまで・・・愛していたんだな・・・お前のこと・・・
心の中があったけぇ・・・
なんだ・・・
感じたことのある・・・ぬくもり・・・
・・・・・・・・・村正・・・?
お前、ここに居たのか・・・
・・・そうか・・・お前が言ってた事はホントだったんだな・・・
いつも・・・ここにいたんだな・・・ずっと・・・俺をみてくれてたんだな・・・
ありがとな・・・・
もう・・・・はなさねぇから・・・
これからは、ずっと一緒に居てくれよ・・・・
・・・・あいしてるぜ・・・村正・・・